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「南門を出てすぐの森だよ。あそこは魔物も出ないし、Fランクのクロウでも大丈夫だろ」
「それくらいならわたしも平気です!」
おい、オッチャンそこは空気読んでくれよ。
「それじゃあ、さっそく行きましょうか!」
意気揚々とワンピースをなびかせて歩きだすのはいいんだけどさ、もうストーキングですらねえのな。
「オッチャン、話合わせてうまくごまかしてくれればよかったのに」
「体の弱い嬢ちゃんがたまの外出ではしゃいでるんだろ、男なら付き合ってやんな」
そういうもんかね。はしゃいでるってのは言われてみるとたしかにそんな感じだし。
先行く包丁娘に目を向けると、
「なにしてるんですかー。早く行きますよー」
「分かった分かった、それじゃあ行ってきますわ」
まあ、薬草積み兼子守の依頼とでも思って頑張るか。
「王様、がんばってねー」
見送ってくれる肉屋の親子に片手を振りながら、白いワンピースの後を追いかけるのだった。
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