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「すいませーん」
ギルドの一階部分は酒場のようになっていて、10くらいの人が酒を飲んで騒いでた。
その中に見つけた見知った顔。
けど、盛り上がってる最中みたいだし、とりあえずは、受付が先かね。
「はいはーい。魔道ギルド『ライオンハート』へようこそぉ。本日はどんな御用件ですかぁ?」
「ギルドに登録させてもらおうと思って来たんですけど、今だいじょうぶですか」
「はい、今わたしの手も空いてるんで大丈夫ですよぉ。というかぁ」
そこまで言って受付の人がこちらの顔を覗き込んでくる。
長く伸ばした亜麻色の髪を肩のあたりでくくって垂らすその女性は、頭の上に白いヘッドドレスを載せていた。
というか、メイド服だ。胸を強調するようなデザインで、かなりのサイズのバストが激しく自己主張している。
おっとりした雰囲気の巨乳メイドの美人さんに顔を近づけ微笑まれたら、年齢イコール彼女いない歴のオレの心は、
「死んだ魚のような黒い目にぃ、自力で立つくらい短く刈った黒い髪ぃ。それと下心丸見えの下卑た面構ぇ。あなたがシロウさんですねぇ」
「ぶっ壊されたよ、こんちくしょー!」
満面の笑みで暴言ぶち込まれた。
「目は死んでるくせにぃ、突っ込みはテンション高め。やっぱり間違いないですねぇ」
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