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えっと、誰?
突然かけられた声に振り返ると、緑の髪を頭の後ろで結んだオレと同い年か少し下くらいの奴が笑いかけていた。
好奇心が湛えられた大きな瞳がキラキラと輝いていて、すごいかわいい。
これはやばい。早急な情報収集が必要だ。ふたつにひとつ見極めないと。
「おお、クリス。来ていたのか」
「はい少し前に。ボクだったら今日は予定もないし、大丈夫ですよ」
「Dランクのキミがついて行ってくれるなら安心だが本当にいいのかい。キミも入学前で色々忙しいだろう」
名前はクリス。入学前ってことは、同い年か。まだだ、これではまだ判断できない。
「必要な準備は整えてますよ。新しい魔法も順調ですし」
そういってクリスはオレに笑顔を向け、
「それにボクとしても君に話を聞いてみたいしね」
近づくとなんかいい匂いがした。これは確定か。いやまだだ、もっとしっかり確かめないと。
数多くの漫画・ラノベを読んできて同じ様な出来事には何度も出会ってきた。
さすがは異世界。現実でこの疑問にぶち当たることがあるとは思ってなかった。
男の娘かボクっ娘か。これは非常に重要な案件だ。
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