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「おお、すげえ。これが転移か」
目の前に広がるのはさっきまでいたのより一回りくらい小さな部屋だった。
扉を開けると登り階段。ここも地下なのか。
その階段を上ると、酒場のような場所に出た。というか小さめだけどここも多分ギルドだよな。
「あいさつはボクがしておくから、先に外に出ておいて」
「了解、出たとこで待ってるわ」
扉の外で待つこと数分、クリスが小走りで出てくる。
「待たせちゃってごめんね」
「いいよ、そんなに待ってないしな。それよりここって?」
「ボクたちのところと協力関係にあるギルドだよ。転移陣は基本的にギルドが管理してるから」
そうなのかと納得しているとクリスが居住まいを正す。
「まだちゃんと自己紹介をしてなかったね。ボクはクリス・シーレンス。来月からリリアネス魔法学園に通うことになる15歳だよ。クリスって呼んでくれたらうれしいかな」
「そういえばまだだったか。オレは黒上史郎、別の世界の日本って国から来た。オレも呼び捨てでいい。よろしくな、クリス」
「クロウ・エシュローか。うん覚えた。よろしくね、クロウ」
ん? なんかオレの名前がおかしかったような。
「ちなみに、黒上が名字で史郎が名前な」
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