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「えっ、あっ、ごめん。クロウエ・シローだね。今度こそちゃんと覚えたよ。よろしくシロー」
「いや、こっちこそややこしい言い方で悪かった」
シロウ・クロウエって名乗ったほうがいいかもな。今度から覚えてたら気を付けよう。
「それじゃあシロー、さっそく森へ行こうか」
「おう、でもオレ薬草の見分けとかできないんだけど、特徴とか教えてもらっていいか」
「それなら、はいどうぞ」
渡されたのは折りたたまれた白い紙。開いてみると何やら植物の葉が描かれていた。
「たぶんいるだろうなと思って、挨拶ついでにここのギルドの人にもらっておいたんだ」
「おお、サンキュー。助かるよ。」
かわいいうえに気が利くなんて、クリスマジ天使。
「でも、手を貸すのはこれくらいだよ。このあとボクはいざって時しか手を出さないからね」
「了解。オレのテストなわけだしな」
手を借りすぎてFランクでも困るし。
「そういや、Fランクだと具体的に学校でどう困るんだ?」
そこが分かっていた方ががんばれるだろう。オレ目的がはっきりしてないとやる気でないタイプだし。
「うーんそうだね。とりあえず歩きながら話そうか」
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