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「マジで何なんだよあいつッ!?」
いや、ふつうに妹なんだけどさ。オレの趣味嗜好を網羅し──
「コソ泥め、両手を上げておとなしくしなさい!!」
「へ? え?」
突如部屋のドアが外側からの強い衝撃によってぶち破られた。
襲撃者は真っ赤なツインテールに浴衣姿、そして両手には2丁の銃をかまえてオレを狙い澄ましている。
シエナとか言ったか、何でこいつがここに?
そしてなぜに銃をオレに向けてる?
「あんたは……」
向こうもこちらの顔を覚えていたのか、困惑の表情を浮かべる。でもそれも一瞬のことだ。
シエナの顔がその髪と同色に染まっていく。その視線の先はオレの手元に向かっていた。
右手に縞パンを左手に大人の絵本を。
あ、こりゃアウトだわ。
「それ、あたしの」
なにやら勘違い。ほう、シエナは縞パン派か。いや、いい情報だが今はそれどころじゃねえ。
「待て。これはオレの──」
「問答無用! 吹っ飛べ下着ドロボー!!」
銃が煌めき、オレの頭に衝撃が走る。
妹の悪ふざけでオレが被害を受けるのは、世界をまたいでも変わらんわけか。
なんて諦観を覚えつつ、本日二度目の気絶を味わう羽目になったのだった。
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