【第三章 異世界生活】

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 そうやって騒ぎながら食ってるうちに山盛りあったサンドイッチはすっかりなくなっていた。  ふぅ、食った食った。  腹いっぱいで膨れた腹をさすっていると、シエナが口を拭って立ち上がる。 「さてと、食べ終わったしそろそろ行くわ」  なんであれだけ食ってすぐ動けるんだろうな。  シエナはいつも食い終わったらすぐに出ていく。依頼を受けてる時もあるけど、そうでないときも多い。なんか見回りがどうとか言ってたな。 「あ、そうだ。帰りはどれくらいになるんだ?」 「日暮れまでは出てるつもりだから、帰るのは夜になると思うわ」 「了解、じゃあ晩飯は用意しとく。イロさんは何でもいいって言ってたし、リクエストがあるなら聞くぞ」 「んー、魚と野菜が続いたし肉系がいいわね。あ、共同食費用の財布は渡しておくわ。ムダ遣いはしないでよね」 「分かってるって」  オレは漫画やラノベ以外ではムダ遣いはしない男だ。
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