【第三章 異世界生活】

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 まあ昔を懐かしんでなごませてもらったとはいえ、 「王様ー。このお姉さんダレー?」 「シッ、子供は見ちゃいけません」 「人を成人指定物扱いしないでください!!」  刃物で襲われた以上扱いが雑くなるのは仕方ないよね。  これまでは平和な日本で暮らしてたから、刃物を向けられた経験なんて片手の指で数えられるくらいしかなかったし。  もちろんその数回は元をたどればバカ妹のせいで、オレ自身は特に何もないかなりとてもすばらしい一日ばかりを過ごす一般人だ。  てか、成人指定物はちゃんとこっちのもあるわけか。  つまりこっちの世界にもアダルトなブックスがある可能性が………………ま、まあ今は関係ない。  今度時間があるときにじっくり検証しようじゃないか。 「ちょっと、ちゃんと聞いてるんですか!」  超重要事項に思考の大半を奪われていたのを無視されたとでも思ったのか、包丁娘がさらに顔を真っ赤にして声を張り上げている。  そんな酸欠気味になるくらいなら、もうちょい近くによればよくね?
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