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そこは、もう馴れたのか、
「なんだよ、出来てるじゃん……あぁ!
でも、オレが下拵えしたの勝手にあげたってアレス村長から聞いたぞ!」
マルスは先程アレスから聞いた事を口走った。
「村長に言われたのですね。
下拵えしたのは、時間が経つと変色して味も落ち、下手すれば中毒が起きます故(ゆえ)に、主婦の皆様に分けました。
後は、私がどうせまた頼まれるであろう、隊の食事を時間に合わせて作らせて頂きました。
また遅くなられて、村長の地位が、落ちてしまわれてはいけませんので」
メリーヌはことの事情とばかり話、さっき出来たと思われる料理をテーブルに置いた。
「あ、ありがとうございます」
キツイ言われ方だが、やってもらった身なので礼とお辞儀をしたが、
「そう思うなら、早く運びなさい。
後は今日中に掃除もお願いしますね」
やはり冷たい言葉が返ってきた。
「は、はい……」
この時マルスの心の底で、
『よし! 早く出よう!』
メリーヌの冷たい言葉に本気で思いました。
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