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私に跨がり揺れる君の身躯に、呆気なく理性は砕け散り、私は君の声を欲する。
いつかのあの日、私の脳裏に甘く響いてこびりついてしまった君の嬌声に、今この瞬間恋い焦がれている。
『―――もう一度だけ、声が聞きたい。』
もう一度、手に入れたくて、私の律動は激しさを増す。
ふいに、洩れた吐息。
それは瞬時に私の懺悔をも絡めとる。
「…………!」
二人の秘密がこの刹那、閉ざされた世界に露呈した。
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