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「ミオちゃん、お疲れ様!!」
「ママ、今日も一日ありがとうございました。」
「ふふ、ミオちゃんは礼儀正しいわね。お礼を言うのは私の方よ?明日はお休みだから、ゆっくり身体を休めてね。」
「はい、では失礼します。お疲れ様でした。」
ママや店の女の子達に挨拶を済ませて外の世界に足を踏み出し、大きく息を吐き出して自宅までの道程を歩く。
夜の世界で働き始めてから三年、今までしてきたバイトが馬鹿らしくなる程のお給料を貰ってる。
もっと早く夜の世界に飛び込んでいれば、バイトの掛け持ちなんて辛い事をしなくても良かったのにな……。
過去を後悔しても仕方ないけど少し悔しい。
今は楽に生活出来てるからいいんだけどね。
「はあ、今日も疲れた。早く帰って寝たい。」
一人呟きながらゴミが散乱する汚れた道を歩いていると、自宅マンションの建物が見えてきた。
家に着いたらシャワーを浴びて御飯を食べて、録画したドラマでも観ようかな?
明日は仕事が休みだから久しぶりにショッピングへ行って、新しい洋服や靴を買って店で着るドレスも新調して、思いっ切り楽しもう。
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