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「う……ん、っ、もう朝?」
カーテンの隙間から差し込む光の眩しさで目が覚め、ベッドに沈んでいた身体を起こして大きく伸びをした。
薬のおかげでグッスリ眠れて良かった……。
お天気も良いみたいだし、シャワーを浴びて出掛ける準備でもしようかな?
ベッドから出て換気のためにカーテンと窓を開け、シャワーを浴びるために浴室へ向かった。
「はあ、泣いた後すぐに寝たから瞼が腫れてる。」
毎朝鏡に映る自分の顔を見て驚くのは、私の日課みたいなもの。
出来るだけ瞼の腫れを見ないように鏡から視線を逸らし、パジャマを脱いでシャワーを浴びた。
「朝食は何にしようかな?」
シャワーを浴びてリビングに戻り、一番最初に考えたのは朝食の事。
28歳にもなる女が、色気より食い気なんて恥ずかしいかもしれないけど、私に大切なのはお金を稼ぐために必要な外見。
いつも綺麗でいるためには睡眠も食事も大切だから、食欲がなくても無理矢理食べる。
今日は昼食を一杯食べたいから、朝はフレンチトーストとサラダと紅茶にしよう。
「いただきます。」
昨夜と同じようにパパとママの写真を眺めながら朝食を食べて、後片付けをしてから出掛けるための準備を始めた。
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