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「美桜、顔が赤いな。どうした?」
「う、ううん。何でもない。」
蓮にドキドキしてるからなんて言えないから、私だけの秘密にしよう。
蓮に知られたくない。
恥ずかしい。
「美桜、まだ悔しいのか?確かに美桜は童顔だから、聖也と結衣は妹のように思ってるみたいだが、俺は美桜を大人の女だと思ってる。それじゃあ、駄目なのか?」
「ううん、駄目じゃない。蓮、ありがとう。」
「ああ。美桜を大人の女として扱っていいのは俺だけだ。意味分かるよな?」
「う、うん。分かってる。」
正直、蓮の言ってる意味が分からない。
本当はどういう意味なのか聞きたかったけど、蓮の瞳がイエス以外は認めないと言ってる気がしたから、思わず頷いてしまった。
「ふっ。美桜、本当に分かってるのか?」
「っ、わ、分かってる!!大丈夫!!」
「そうか。俺は美桜を大人の女として扱っていいんだよな?」
「う、うん。勿論!!」
成人して何年も経つのに、大人の女性として扱っていいか聞かれるなんて恥ずかしい。
「美桜、本当にいいんだな?」
「う、うん。」
「それじゃあ、遠慮なく行動する。」
「……えっ?きゃっ、ん……っ、」
蓮は椅子から立ち上がり、向かいに座っていた私の後頭部に手を回してキスをした……。
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