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「はあ、お腹一杯!!今日の夕食は久しぶりに凄く美味しかった!!」
「ふっ、そうか。良かったな。」
楽しかった夕食を終えて部屋に戻ると、二人並んでソファーに腰掛けた。
「蓮も美味しかった?」
「ああ、美桜が居たから美味しかった。」
「ふふ、良かった!!私はおじ様とおば様に会えて本当に嬉しかった。蓮、ありがとう。」
「ああ。」
笑顔で話す私の髪を撫でる蓮の表情は甘く優しい。
私、こんな風に和んでていいのかな?
蓮と一緒に居ると幸せで何もかも忘れそうになる。
「蓮。」
「ん?どうした?」
「……うん。明日、せいちゃんと結衣と四人で話したいの。」
「ああ、分かってる。」
「でも仕事があるでしょう?蓮が帰って来るまで此処で待ってるね?」
本当は一秒でも早く自宅に帰って仕事へ行きたいけど、私の我が儘で蓮の仕事に支障が出るのは嫌だから。
「美桜。明日は一緒に会社へ行く。」
「誰が?」
「俺と美桜が一緒に会社へ行く。聖也と結衣も会社に来るし、父さんにも話してあるから問題ない。」
「でも……、」
私が会社に行くと迷惑にならないかな?
蓮がホステスと婚約したって馬鹿にされたりしないかな?
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