薄れゆく罪悪感

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万引きに異様な興奮を覚えてしまった。 あのスリル…緊張感……高まる鼓動……… 全てが初めての体験である。 しかも、見つかる事なく、ほんの一時で犯罪がなされてしまった。 頭の中ではベルゼブブとの契約のために仕方なく…と呟くが、実際には楽しむ自分がいる。 1つの悪事も、100の悪事も変わらないやぁ。 自分の中で何かがはじけた。 もっとスリルを! もっと興奮からくる高揚感を! そしてあの高鳴る鼓動を!! 万引きに対して良心がとがめるが、誰でもしてる事だし…と、自分勝手な言い訳を自分に聞かせて罪悪感をふり払ってゆく。 次は………と、今以上のスリルを求めて向かった先は………
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