俺と不愉快な家族たち。

2/8
前へ
/32ページ
次へ
「怜君~起きて~」 「うん~」 俺の名前は秋沢怜(あきさわれい)ごくごく普通の中学を卒業して、高校にいくまでの間の勉強をしなくてもいい春休みの真っ最中だ。 見た目も普通、学力・運動神経なども人並みのただの凡人。 唯一変わっているのは 俺を取り巻く環境。 「怜!!起きろ。少し頼みたいことがあるのだが。」 「嫌だ。」 怜と呼び捨てしなおかつ上から目線の態度でいうのが姉の玲奈(れな)だ。銀髪の珍しい髪をしている。 ちなみに一番始めの怜君とよんだのは母親紗輝(さき)だ。 「きくまえから嫌だ。とかいうな。」 「聞かなくても嫌な事をやらされるに決まってるし。」 五歳離れた姉…玲奈は、科学者で昔はよく実験台にさせられていた。そのトラウマがよみがえる。 「お兄ちゃんおはよう。寝起きのお兄ちゃんも超かわいいよ。」パシャパシャ 「苓亜うるさい。あとデータ消せ。」 一つ年下の妹苓亜(れいあ)はまぁはっきり言ってブラコン。 そして変態。 「嫌だ~」 いいながらピンクのデジカメを振り回す。 あーよけい頭痛くなってきた。 「これにはお兄ちゃんのおはようからおはようまで全部入ってんだよ。」 「おい、普通おはようからおやすみまで。だろ。」 「普通はそうだけど私はお兄ちゃんの寝顔まで24時間体制で撮ってるからおはようからおはようまでだよ?」 ・・・ぼすっ 近くにあった枕を投げる。 頭大丈夫か?この妹。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加