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マイメロちゃんの小物?
なんで、僕のかばんのに、何故マイメロちゃん?
妹のやつ?
「マイメロちゃん。僕のんとちゃうで。さやちん。自分の間違えて、僕のカバンにいれたんちゃうん?」
「違いますよ。せんせいのカバンにいれたりしませんて。」
「やったら誰のんなん?」
「ホンマに。中見てもいいかな?」
なんかドキドキしてきた。さやかせんせいでもない。自分のものでもない。誰のだ?
「あっ。もしかして彼女のやつとか?
えっ。せんせい。彼女できたんですか?」
さやか先生は、思わず大きな声を出してしまったので、自分で口を塞いだんやけど、それより何より、あまりにも突拍子もないことを言うもんやから、
自分でも信じられないほど、ツッコミをいれてしまった。
子ども達の寝息しか聞こえない部屋にパチンと、音が響いた。
と同時に、さやかセンセイが吹っ飛びそうになったので、思わず手を握りしめ、後ろで寝てる子どもを交わした。
そこまでは良かったのに。
バランスを崩し、僕の方に寄りかかってきた。
マズイ展開だ。
抱き締めてしまった。
さやかせんせいを。
一気に気まずい空気が、部屋全体を、支配した。
でも、アタマは働いてない事が運悪く、暫く抱き締めたまま、時間が止まった様な形になった。
それは、さやかせんせいも同じ感覚なようだった。
何秒かの世界だが、ものすごく長く感じた。
でも、直ぐに我に帰り、口から声がでた。
「さやちん。この、状態非常にマズくないか?廊下側カーテンかかってるとはいえ、なぁ。。。」
「・・・・・」
うん?どうした?さやかせんせい?
反応がない。
「さやちん?さやかセンセイ?」
僕は、さやかセンセイの身体を起こした。顔を覗き込むと、眼を赤くしていた。
抱き締めたから怒ってるのか?
この展開。ちょっとついて行けない。思考回路停止していた。
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