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この学校の校長は頭がぶっ飛んでる
4月9日。今日は僕の通う鶴見ヶ丘高校の入学式だ。
といっても、入学式は既に終わり、僕は生徒会長としての仕事を果たした為、生徒会室で休んでいた。
普段、慣れない固い挨拶をして僕の体は疲れていたんだろう。椅子に腰掛けて机にうつ伏せになっているといつの間にか寝ていた。
「......ちょ......ちょう...」
誰かの声がする.........
「起き......ちょう...」
体が揺れてる.........。これは起きろってことか.........。
「やっと起きた......」
目を開けると副会長の華比良舞(はなひらまい)がいた。
「む......どうしたマイちゃん?」
人がせっかく春の陽気をめいいっぱい感じていたというのに。
「今日入学式だったろ?慣れない固い挨拶をしただろ?疲れたんだ。書類等は君に任せるよ」
僕は再び夢に逃げ込もうとする。
「校長先生が呼んでるのよ...」
なんだって? それを聞いた瞬間、僕の睡魔は火星あたりまで吹っ飛んでいった。
「何故?校長が?why?」
「知らないわ。あとwhyと何故は意味が一緒よ」
ですよね。まぁ、ここで考えていても仕方がない。そう思い僕は生徒会室を出て、校長室に向かうのだった。
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