杞憂香織が生徒会にやってきた

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杞憂香織が生徒会にやってきた

校長が僕とマイちゃんを呼び出した次の日の放課後。校長の言ったとおり、ひとりの女子生徒が生徒会室にやってきた。 「はじめまして。杞憂香織(きゆうかおり)です」   案外、真面目そうな子だ。まぁ新入生なだけあってまだ制服には乱れがない。 「はじめまして、杞憂さん。私は副会長の華比良舞よ。学年は二年」 「よろしくお願いします。華比良先輩」 「舞でいいわ。でも、ちゃんと先輩はつけてね?」 「もちろんです!」   なんていうか……女の子会話って聞いてるとなんか面白いな。何が面白いの?って聞かれたらちょっと困るけど……。 「それであっちに座っているのが私と同じ二年生で会長の霧牙光くん」 「よろしくお願いします。霧牙会長」 「あ、できれば会長で頼むわ。なんか堅苦しいし」 実際、霧牙先輩とか、霧牙さん、とか言われるの僕は嫌いだし……。 「あと、今日ここにはいないけどほかにも生徒会のメンバーはいるわ。その人たちは会った時に紹介するわね」 「はい!それで舞先輩!私は一体何の仕事をするんですか!?」 すごいやる気だな。どっかの会長もこれくらいやる気があって欲しいものだよ。……僕のことだけど。 「すごいやる気ね…。どこかの会長も見習って欲しいものだわ。誰とは言わないけど」 マイちゃん。こっち見ながら言ってる時点で僕のこと言ってるよね。僕そろそろ本気で泣くよ? 「え?会長やる気ないんですか?」 杞憂ちゃんは杞憂ちゃんで鋭い……。そんな事より否定せねば! 「や、やる気はあるよ!」 「それにしては去年の体育祭と文化祭の打ち合わせの時、全く参加していなかったわね?」   ウグッ!? 否定すると今年の文化祭と体育祭の打ち合わせには強制参加になってしまう!どっちにしろ今年は会長だから強制参加だけどさ!! 「僕が悪かったです」   降参です。勝利はマイちゃんのものです。 「今年はちゃんと参加してください。去年と違ってあなたは会長なんですから」 「あれ?じゃあ去年、会長は会長じゃなくて、副会長は副会長じゃかったんですか?」 そのややこしい言い方をやめなさい。
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