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静けさと風の冷たさ感じる夜中の公園
イヤホンから流れるロックに身を委ねながら
寂しげに輝く外灯を見つめながら。
それに纏わりつく蛾を見つめ。
人間なんて。
くだらない。
汚い
そんな感情ばかり見せられて。
人の前で泣くのが苦手です。
どうしても、ピエロみたいに笑うのです。
偽善者な僕。
悪者には決してなれない、なりたくない。
人の顔色ばかり窺う僕は滑稽ですか?
夜中の公園は誰も僕を見ていないから。
汚い僕を見ていないから。
知っているのは、外灯に纏わりつく蛾だけだから。
だから、ひとり。
たったひとり。
僕は夜中の公園で泣くのです。
ぐちゃぐちゃになった感情を。
僕はひたすら。
夜の公園で。
洗い流すのです。
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