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「おはよう、リズ。
今日も元気だな」
俺の前に現れたのは、森本 リズ(もりもと りず)。
同じクラス兼親友。
クリクリの純真無垢な瞳が俺を見つめている。
小柄で華奢なせいかよく中学生に間違えられヤンキーに絡まれてる。
まぁ、俺もよく絡まれるんだが……。
入学して早々、俺がヤンキーに絡まれていた時にリズが仲介に入ったんだが……。
俺がコテンパンにやられて、それを見てブチ切れたリズがヤンキーをやっつけてしまった。
勿論その事は学校にバレ、リズは入学早々に謹慎処分に。
俺の事は伏せててくれたらしくおとがめなしだった。
こうして俺とリズは知り合いその日以来「親友」になった。
そしてヤンキーをやっつけた美少年・リズは有名人になってしまった。
お陰でいつも一緒にいる俺もすっかり学校に溶け込めた。
そんなこんなでリズと出会ってもう2年が経ていた。
「元気なのは僕の特権。
何、何?
僕の顔マジマジと見ちゃってさ。
鼻くそでもついてるか?」
冗談を言いつつ、リズは俺を覗き込む。
「下品だぞ、リズ」
俺はリズの頭を軽くこずいた。
「いいじゃんか~。
学校でくらい素でいても~」
頬を膨らませリズはすねる。
学校くらい……か。
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