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「リズ。
軽い発言は慎め。
ここにいられなくなるぞ」
俺はリズに注意する。
「わかってるよーだ。
えい!」
ブスリ
「ぎゃお!!」
文句を言いながらリズは俺ににカンチョーしてくれやがった。
突然の事に俺は小さな悲鳴を上げた。
「くっせ~」
鼻をつまみリズは俺をからかう。
「おのれ~。
リズぅぅぅぅぅ……」
俺はリズを睨む。
「ゴリラが怒った~」
そう言いながらリズは昇降口へと走って行った。
「待て、リズ!」
逃げるリズを追う俺。
これがいつものパターン。
リズが俺にちょっかいだし、俺が怒ってリズを追う。
どうしてもリズとは追っかけっこになってしまうんだよな……。
***
ガララ!
勢いよくリズは教室のドアを開ける。
ガシャン!
そして勢いよく閉める。
ドン!!
「あぎゃ!!」
勢いが止まらなかった俺は思いっきりドアに激突。
「…………」
ドアの前でしばし呆然。
何が起こったか冷静に分析。
そしてリズの顔が脳裏を過る。
「リズ!」
ガララ!!
怒鳴りながら俺は教室のドアを開ける。
そしてクラスメート達の視線を集める。
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