俺の親友。

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「ど、ど、ど、どうしたのかな~」 静まり返る教室の中、リズがとぼけてみせるが明らかに動揺してる。 「そこになおれ! いや、なおらなくてもいい。 とりあえず今日こそはどうにかしないと……」 俺はリズを見ながらブツブツと独り言を言う。 「りっちゃん、またリッキーに何かしたのか?」 二人の様子をクラスメート達は心配する。 「カンチョー」 「りっちゃんが悪い」 リズが答えると同時に、満場一致で答えが返ってきた。 「愛情表現だよー。 愛情表現」 不満そうにリズは言う。 「なぁにが「愛情表現」だ。 リズのは激しすぎるんだよ」 グリグリグリ 「イタタ! 頭の中心が叫んでるよ!」 リズの頭の中心部をグリグリ攻撃。 その痛さでリズは悶絶する。 「まぁまぁ、リッキー。 そんなにしたらりっちゃんの頭が半分に割れるよ」 クラスメートが止めに入る。 「割れとけ」 といいつつやめてあげる俺は優しいと思う。 「そんなお怒りなリッキー君んに素敵なものを差し上げよう」 クラスメートの一人が俺に貢物を持ってきてくれやがった。 「こ、こ、これは!」 貢物に俺は目を輝かせる。
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