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先週の土曜日はお互いわけが分からずにギクシャクしてたから、お昼寝で寝ていたみなもだけ家に残してオレは買い物に行ったけど、今日は行けそうかな?と思って、みなもと二人でお出かけ。
みなもは目と尻尾と耳だけはしゃいでいた。
服はオレのじゃ少し小さかったから、オレじゃぶかぶかで着れないと保管しておいた予備の服を着させる。
うーむ、イケメンに大変身だ。
どうやらサイズはぴったりのようで、ちょっと羨ましかった。
それから、猫耳を隠すために頭を三分の二以上隠すことができるニット帽をかぶらせて。
あーら、イケメン度二倍。
尻尾のカモフラージュは、ロングジャケットで。
コートはこの時期暑いなと思って配慮した結果。
なんとかギリギリで納まってくれた。
あらま、イケメン度三倍。
二人で行ってきます、といってマンションを出た。
なんかやっぱり、嬉しいな。
ゆっくりとマンションのエレベーターで降りていると、みなもの様子が急におかしくなった。
「どうしたの」
視線は上向いたり横向いたりオレを見たりと不安定。
もしかして。
「……怖いの」
それしか、思いつかない。
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