RPG -back stage-

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それと、あいつはすごく弱かった。 本当に本当に弱いやつだった。 だから僕は敵を放って あいつが強くなるように仕向けた。 君には手を汚してほしくなかった。 それにどのみち あいつが強くならなきゃ あいつは君を守り切ることができない。 だからあのドアが開いたとき 逞しいあいつを見て嬉しかった。 これで君を任せられると思った。 だからあいつが向かってきたとき 抵抗はせずにただ受け止めた。 あいつの強さを確認するために。 そして充分だと思ったから 僕は自ら進んで止めを刺された。
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