1-1章「命の日」

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「・・・・」 孤児院の近くに立つ大木の上に一人の少女。 群れる子供達が一人の女性からもう一人の女性に流れていく光景を遠目から見る。 孤児院から視線を外し、遠くに見える海に視線を送る。 その海の色とよく似たコバルトブルーの瞳は揺れていた。 海からも視線を外し、腰掛けていた大木の枝から飛び降りるようにして地面に降 り立つ。 綺麗なブロンド色の髪を揺らしながら、孤児院へと続く坂道を下り村の方へと歩み去って行った。
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