1-1章「命の日」

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「――えちゃ――おね――ん―」 夢心地の気分に浸っている感覚が揺さぶられる。 うーん・・・あと10分・・。 「お姉――ん!」 揺さぶりが止んだ。 こちらの気持ちを分かってくれたようだ・・・。 被っていた暖かい毛布が剥がされる。 「・・・・くふっ・・!」 脇腹辺りを小さい手が這う感覚。 徐々に上に上ってくる・・。 すごくくすぐったい。 「わかった!起きるからっ!やめ・・・ちょ・・ひひ」 一気に覚醒した意識の勢いのまま脇腹を這う手を押さえる。
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