1-1章「命の日」

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「あ・・・やっと起きた」 わきわきと妙な手の動きをさせる自分とそっくりの妹・・・鈴が楽しそうにしている。 「おはよう、お姉ちゃん」 「お、おはよう・・・」 綺麗な黒髪ロングの妹を見つめながら朝の挨拶を交わす。 何時見ても綺麗だな・・・本当に私達は双子なんだろうか。 「お姉ちゃんも伸ばせばいいのに」 「へ?あぁ・・・一回切っちゃったのが運の尽きかぁ・・」 こちらの考えている事を汲み取ったかのような言葉を発する鈴に対して、特に驚 く様子もなく返事をする姉の凛。 鈴とは対極的な乱れたショートヘアーの頭をぽりぽりと掻く。
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