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「折角お揃いだったのに・・・」
「ぇ?何?」
「なんでもないですー」
何故か不機嫌そうな妹の様子を横目に時計に目を向ける。
2025年 4月6日 7:45 という数字がデジタル時計の盤面に踊っていた。
「なんだーまだ一時間前じゃん」
「今日って高校の始業式でしょ?」
ベッドに再び倒れこもうとする私を阻止しながら鈴が「始業式」という言葉を発
する。
「そーだけど。あぁ・・結局春休みなんもやってないよー」
もちろん宿題とか諸々含めて、だ。
「あと、鈴とお姉ちゃんの誕生日」
明るい声音で嬉しそうに告げる鈴。
「そうだった。脂の乗った18歳になったんだった」
鈴に向かってにへらっとした崩れた笑みを漏らす。
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