1-1章「命の日」

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もう二人で生活を始めて今年で三年目だ。 私が進学した高校は地元から離れた場所にある。 最初は両親と鈴、家族全員でこちらに来る予定だった。 だが、急遽両親は仕事の都合でどうしても一緒に来る事が出来なくなった。 私だけ一人暮らしする形で引越しする事になったのだが・・・。 妹の鈴がどうしても一緒に行きたいと駄々をこねて、手が付けられない状況だっ た。 私は別に構わなかったのだが、両親としては娘二人と離れるのは心苦しかったの だろう・・・もちろん反対された。 ただ、鈴のあまりの真剣な訴え・・・まぁ駄々をこねてただけなんだけど・・それに 泣く泣く両親が折れたような形で今の生活がある。 結果的には大助かりしているので、やっぱりよかったのかなと思う。
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