1-1章「命の日」

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孤児院の広場は幾人もの子供達で賑やかだった。 その中心には青みを帯びた長い黒髪の少女・・・ティアの姿があった。 ティアを取り囲むようにしている子供達は、思い思いにティアに向けて言葉を放つ。 「ティアお姉ちゃん、今日は何して遊んでくれるの!」 「わたしおままごとがいい!」 「ぼくは鬼ごっこがいい!」 「かくれんぼしよー!」 子供達に囲まれながら、ティアは優しい微笑みを携えている。 「順番に遊んであげるからね。最初は何しよっか?」
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