助け手

始まり

「クラスは……」

入り口の掲示板に沢山の生徒が群がっている事からあそこにクラス分けの表があると思った。

ざわざわ　ざわざわ

「あたし３組！」

「うっそ！私も！」

そんなに嬉々とする中に近く。

集まりに近づくと、僕に気がついたのか道を作っていく。見てみると生徒達はギョッとしたり、時折「ヒッ！」っと悲鳴をあげるものがいた。

「……2組か」

小さくつぶとそのまま教室に向かった。本来なら他の人はどうなったのかとかを見たりするのだが……。

「誰もいないさ」

呟いた僕の足下には昨日の雨でできた水たまりあり、そこには包帯を巻かれた顔が映っていた。