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「そうだよ。紗彩矢が欲求不満だから見るんだよ。それもかなり重症。 彼氏作らないとますますエロい…ん-…。」 過激なことを言うメグの口を慌てて塞いだ。きっと顔は真っ赤だ。 「しー、メグやだみんなに聞こえる。」 クスクスと隣から押さえた笑いが聞こえてきた。 声の方を見ると、体をひねって背中向けて笑ってるブレザー姿の人。 隣の席の野村くんだ。昨日から時々視界には入ってきてたが、話はしてない。 まだ少年らしさが残るけど、切れ長の目で鼻筋が通ってて綺麗な顔してるなと思った。 ただただ、話を聞かれたのが恥ずかしくてまともに顔が見れない。 「なーに笑ってんのよ。話聞いてたでしょ?悪趣味。」 「そんな大きな声で話してたら、聞きたくなくても聞こえるだろ?」 野村くんは不服そうに口を尖らせた。 「うっ、ごめんなさい。」 思わず謝った。確かに聞こえるような声で話してたこちらが悪いと思えたから。 なんで夢のこと話しちゃったんだろうと後悔と恥ずかしさで、ますます赤くなるのを止めれなかった。
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