127人が本棚に入れています
本棚に追加
私の夢のせいでメグと野村くんを険悪にしてしまった。
二人に申し訳ない気持ちで、朝のホームルームは浮かない顔で早川先生の話を聞いていた。
今日は1日オリエンテーションやホームルーム。
校内を案内して貰ったり学校生活の説明。自己紹介や委員決めだ。
クラス委員だけはまだお互いを知らないと言うことで、男女一人ずつを先生が任命すると言う。
「じゃあ今から呼ぶやつは前に出てくるように。男子は高橋 誠。」
「はい。」
立ち上がって壇上に上がる高橋くんは、背の高い眼鏡君。見た目いかにも勉強できそうな優等生って感じ。
「女子は真木紗彩矢。」
え?え?ワケわかんない。
なんで
なんで私?
人見知りで、今まで人前にいくことを極力避けていた私がそんなの出来るわけない
固まって返事をしない私にアユが振り返って心配そうに見る。
「紗彩矢、呼ばれてるよ。返事、返事。」
後ろからはメグが背中をつつく。
「紗彩矢、ファイト。」
困惑しながら立ち上がり、
「あ、あのー、私は人見知りで…
学級委員は無理
だと思います。」
やっとの思いで真っ赤になりながら言った。
最初のコメントを投稿しよう!