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「じゃあ、明日宜しく。」
目を細めてニッコリ笑って、颯爽と教室を去っていく高橋くんを茫然と目で追っていた。
どう見ても同い年とは思えない。
余裕のあるあの立ち居振舞い、身のこなしはスマートで絵になる。
どっかの企業の敏腕ビジネスマンのように見えるのは私だけだろうか?
アユやメグは高橋くんを彼氏になんて言ってたけど、とんでもない。
不釣り合いで恐れ多い。
そんなこと言うことじたい高橋くんに失礼だ。
こんな日陰に慣れた正体の無いフワフワとしてすぐ消えちゃいそうな言わばトトロに出てくるマックロクロスケみたいな私が(色黒ではないが…)あんな何もかも完璧な高橋くんと…
絶対あり得ないでしよ?
メグたちに変なこと言わないように釘を刺しておかなくちゃ。
そう思いつつ下駄箱に向かった。
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