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「あー、今日から授業が入ってくるが、ふわふわした入学気分をしっかり引き締めて受けるように。
中学とは違うぞ。うかうかしてると置いていかれるぞ。
あーそれから学級委員の高橋と真木、昼休みに職員室隣の進路相談室に来るように。」
ホームルームの最後にそう言い残して早川先生は教室を出ていった。
一気に憂鬱な気持ちが押し寄せる。今日は放課後も代表委員会がある。
おまけに昼休みも…
日陰で目立たぬようにしていたときは、拘束されることもなく自由な日々だった。
あの頃に帰りたい
本気でそう思う。
「紗彩矢、そんな顔して…
ホラホラ高橋くんと仲良くなるチャンスだよ。」
なんてアユが言う。自由に戻りたいって思ってたから、かなり暗い顔をしていたみたいだ。
「高橋くんは雲の上の人なの。私とは不釣り合いだよ。
高橋くんお似合いなのは大人っぽい出来る女子だよ。
私なんて足手まといにならないようにって一生懸命ついていくだけだもん。」
「そお?意外に出来る男はダメ子ちゃんが好きかもよ。助けてあげたいとか守ってあげたいなんて思うんじゃない?」
「そんなもん?」
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