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そんな母の隣で、真新しいエンブレムのついた紺のブレザーと膝上丈の赤いタータンチェックのスカート
ブレザーの下には白いブラウスに襟の中央には赤い可愛いリボン
この辺でも可愛いと評判の制服を身に纏う私。
可愛い制服もまだ着なれなくて、シックリ来ない。真新しい生地は固くて馴染まないけど、新鮮な気分になる。
彼氏いない歴15年の私にも、もしかしてこの可愛い制服に誘われて素敵な彼氏が現れるのでは…
夢男のような素敵な人だったらいいな-。
そんな淡い期待に胸を膨らませて校門を潜った。
校門を抜けると左に大きな桜の木がある。
五分咲きながらピンク色の花が春の彩りを添えて、入学式を盛り立てている。
生徒玄関の前には机がいくつか並べてあり、そこに数人の女子がクラス毎に名簿を広げてチェックしてくれる。
三年生だろう。大人っぽい女子生徒の前にいくと
「ご入学おめでとうございます。」
祝福の言葉をもらい、桜色のリボンをつけてもらう。
下駄箱と教室を教えて貰って、母と別れた。
父兄は直接体育館に行き、一年生はそれぞれの教室に入る。
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