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「なあ、これはどうだ?」
センターの中でパソコンの画面を見ながら、その前にいるティルテュに聞いてみる
「ん?ダメだ」
「即答かよ」
「よく数字を見てみろ」
言われた通り、画面に出てるガルガンテュアを見る
「近接武器で攻撃力は550。スキルもあってその付属効果はダウン。攻撃にうってつけだな」
「あのなぁ…」
一体何度目の事だろうか?コイツに呆れられるのは…
「この武器に関してのNGは2つ」
「ふたつ!?」
「まず、命中を見てみろ」
「-55」
「わかってるじゃないか」
「だから?」
「わかってないのか…」
「別にそれぐらい…」
「ほぼ、100%当たらないな」
「は?」
「ランクが低いと言うことは、レベルが低いと言う事だ。命中のレベルが低い内はそう言う武器では当たらない」
「そんなに反映するのか?」
「ああ。命中と回避のレベルが同等なら、-がついてるものはかなり低くなる」
「そうか…」
「そしてもう一つ」
そういや二つNGって…
「スキルだ」
「?性能に問題は見られないが?」
「はぁ…SPレベルを見てみろ…」
スキルの項目に合わせて確認する
「SPレベル…20必要!?」「そうだ。スキルを使うには大体レベルが必要だ。たとえ消費SPを満たしていても、攻撃出来ない時はレベルが低い時だ」
改めて指摘されてぼーっとしてしまう
「ましてやSPレベルの20なんてのは、BかもしくはAランクぐらいにならないと無理だな」
「へぇへぇ。先生ご指導ありがとうございます」
「わかればいい」
皮肉で言ったつもりだが、思いのほか嬉しそうに見える。前のマスターとはこんな会話をしなかったのかな…
などと考えているとティルテュがタッチパネルの画面を操作している。
「初期で使い勝手がいいのはこれだな」
画面に目をやると「バルムンク」が表示されている
「これか?ほー…」
さっき指摘された事を念頭に置いてよく見てみる…
「攻撃は345、命中は195の2ヒットか…」
「そうだ。これなら多少命中に自信が無くても当たりやすい。攻撃もそこそこあるから、終盤まで使える」
「しかし、さっきのガルガンテュアやクライモアとか捨てがたいなぁ…」
「まぁ、どの武器を使うかは私達神姫の育成方針に左右されるがな」
「例えば?」
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