なんだってぇ!?

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 そのまま二階の自分の部屋に向かおうとしたが、ふと足を止める 「お?ゴミ捨て場にお宝な気配?」  アパートの前の道路に、このアパートのゴミ捨て場がある  たまに大型家電の不法投棄がある。 「目立たないからってなぁ」  ゴミ捨て場はアパートから以外は死角になり、そう言う迷惑な事をする輩がいる 「ま、そのおかげでCDデッキやら手に入れたんだが」  捨てられるのは必ずゴミとは限らない。使える物もたまにはある 「もったいないねぇ。さて、今日は何があるかな?」  ゴミあさり、と言えば聞えは悪いが、ちょっとした宝探しな気分だ。  今日も何故か冷蔵庫やらテレビやら… 「こんなデカイのわざわざ持ってくるなよなぁ?明日ゴミ集めの人の困る顔が目に浮かぶよ…」  冷蔵庫は小型ので十分だし、テレビもある。両方ともここで拾った物だが。 「パソコンのモニターだけなんて意味ないし、そもそもパソコンないし、ポットもあるし…ん?」  その陰に見慣れないモノが見えた。 「…は、肌色…?いやいやまてまて。いくら不法投棄が多いとは言え、いくらなんでも…」  見えた物はあきらかに「肌色」をしていた。嫌が応にでも最悪の事態を想定してしまう 「よ、よし!今日は特に何もなかったと言う事で…」  ぎこちない動きでその場を後にしようとするが、やはり気になる 「もし、万が一人で万が一無事だとしたら、見捨てる事になるのか…?」 ありえない事を考えしまい段々深みにはまっていくが 「…ちょっと待て。そもそもこんな小さい隙間に人が入るのか?」  よくよく冷静に考えると、その小さな隙間には人が入るスペースはない 「焦って損した。と、なると逆に見たくなるな…よし!」  恐怖より好奇心が勝ると見たくなる。邪魔になっているモニターとポットをどかすとそこには… 「…フィギュア?」  そこには、まるで寝ているように横になっている女の子のフィギュアがあった 「なんだフィギュアかぁ…別に集めてるわけじゃないしなぁ。それにしてもよく出来てるなぁ」  汚れている事をのぞけば、素人目に見ても本当に女の子が寝てるように見える
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