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こうして話をしていると、人と話をしてるような錯覚さえなる
「本当に心があるんだな…」
「ん?何の事だ?」
「いや、こっちの話だ」
せっかくのCSCはもったいなかったが、こうして無事起動してるわけだし…
「ん?そういや、リセットされたんじゃないよな?」
「あぁ」
「と、言う事は、ランクは高いままか?」
「いや、違う。」
「は?」
わけがわからない…。リセットされてないのに捨てられて、でも、ランクは低い…
「試合で勝てなかったのか?」
「いや。100戦中、99勝1敗だった。」
「なら、Sランクなんじゃ…」
「いや、今はCランクだ」
「は?は?」
「やれやれ…」
またもや呆れた様子で首を振られる。ちょっとムカつく
「私達神姫には、やり直す方法が二種類あるのは知ってるか?」
「リセットしか知らん」
「そこまではっきり言われると、逆に面白いな」
「からかってるのか?」
まるで友達と話をしてる気分だ
「すまん、すまん。で、その二つの方法だが、リセットとリストアだ」
「違いは?」
「リセットは君も知っての通り、神姫そのものをリセットする。それは、戦闘経験だけではなくオーナーの情報も消す。つまり…」
「ん?」
何故か、ティルテュの顔が暗くなったように見えた
「それは神姫にとって「死」を意味する」
「また、大袈裟な…」
「オーナー達にとっては対した問題ではないが、私達にとってオーナーの関係や情報は唯一であり絶対なんだ。だから…」
「それがなくなるイコール「死」…」
「君の言う通り大袈裟かもしれないがな…」
正直、驚いている。ゲームはそこそこするし、思い通りいかない時はやり直す事もある。神姫も同じだと思ってる…が
「あ、じゃあリストアは?」
少し暗い雰囲気が気になって話題を変える
「あぁ。リストアは戦闘経験のみをリセットするんだ」
「ほう」
「オーナーとの関係は残しつつ、クラスを1からやり直す事が出来る」
「じゃあ、そっちのがいいじゃん」
オーナーの事を残しつつ、やり直しが出来るならそっちのが便利だが…
「リストアでは出来ない事もある」
「何が?」
「オーナーの再登録や、CSCの再セットアップだ」
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