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「え?CSCっていつでも変えられるんじゃないの?」
種類が豊富だから、好きな時に変えられると思っていた
「あのな…私達のCSCは、人間にとって心臓と同じなんだ。君達は性能のいい心臓があれば取り替えるのか?」
「いや、出来ない」
「つまりはそう言う事だ」
まとめると、育てた神姫を事情があってやり直す時は、リセットかリストアがある。
リセットは全て消してセットされたCSCを取り出す事が可能。また、オーナーの再登録も可能。
CSCのをセットし直すにはリセットでしか不可能。
リストアはCSCやオーナーの情報を残したままで、戦闘経験だけをリセットする。
クラスアップ試験を、規定回数クリア出来なければEXクラスになり、上のクラスに行けなくなるため、ランクアップを目指すオーナーにとっては便利な機能と言える
「と、言った所だな」
「うむ。そう言う事だ」
神姫に神姫の事を聞くなんて、妙な構図だな…
「じゃあ、俺をオーナーとして再登録するには、リセットしなければダメって事か」
「そうだな…」
やはり、神姫達にとってリセットはつらい事なんだな
「…むー」
「どうした?オーナー登録するには、リセットするしかないのだ」
「どうにかして今のまま登録は…?」
「出来ません」
「ほら、サブとかさ…」
「出来ません」
「何とか裏技みたいなもので…」
「出来ません」
恐ろしいまでに頑固だなぁ…
「何を迷うのだ?君と私は元々縁もゆかりもないのだ。たまたま君が拾ったと言うだけ。気にする必要はないと思うが?」
「お前はそれでいいのか?」
リセットは「死」と言いながらそれを望んでる彼女を見ると、また腹がたってきた
「いいも悪いもリセットしなければ、君は私のオーナーには…」
「じゃあ何故、リセットって言葉を口にする度につらそうな顔をするんだ?」
「そ、それは…」
まったく予想してなかったのだろう。珍しくうろたえてる
「本当はいやなんだろう?もう一度オーナーに会いたいんじゃないのか?」
「それは…出来る事なら…」
今にも泣き出しそうな顔をしている。
「じゃあ、もう一度聞く…」
静かに、ティルテュを見つめ改めて聞く
「お前はどうしたい?」
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