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授業なんてくたばればいい。
仕方なくノートを開いて、仕方なくペンを握って、仕方なく黒板にかかれてあることを書き写す。
先生の言葉は呪文で、黒板の文字は暗号。解析不可能。“今の僕”にはちっともインプットされない。
頬杖をついてよそ見をしていたら、案の定、先生に睨まれた。
女の人なのにゴリラみたい。腹が出ただらしない体型。
古典の先生=和風美人の方程式は、必ずしも成り立つわけではないらしい。
あぁ、鬱陶しいな。
僕はとうとうゴリラの視線に耐えきれず、手を挙げた。
「先生、気分が悪いので保健室に行ってきます」
丁度いい。サボっちゃえ。
授業なんて退屈なだけ。そんな暇があるなら、これで今夜のお友達でも探そう。
僕は携帯をズボンに忍び込ませ、教室を後にした。
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