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真っ暗で辺りに音などない、妙な静けさを保つ森。時間は夜、魔物が活発に活動し始める筈の時頃だ。其なのに一体も魔物を見かけない事に違和感を覚え始めた時、ふいに魔物の気配がしたので様子を見るべく其所に向かった。
数分走っただけで彼は魔物を見つけた。
「あれは、飛龍?」
少し先に見えるのはこの辺りには、居ない筈の魔物だった。
なるほど、この森の妙な感じはこいつだったのか
彼は確信した。元々安全とはいえない森だが、それでも人の遊び場になる。
そんな森に飛龍を居座らせるのは危険と判断し、彼は腰にある剣を抜き、飛龍に気付かれないよう、距離を縮めていく。
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