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何か裏があるんじゃ.....
彼女はそう思った。けれど彼の顔をじっと見つめると本当に心配している表情をしていた。
「なんだ?なんかついているか?」
彼は剣の腹で顔を写し何か着いてるか探した。
「何も着いてないよ」
何も感情が入っていない機械じみた声。表情も無表情だ。彼女に感情がないと思うほどに。
「そうか、んでたてるか?」
剣の腹で顔を見るのをやめ再度彼女を見ながら彼は言う。
「立てる」
そう言って立とうとしたが、先程命を落としかけたばかり。その恐怖から足が震え上手く立てなかった。
「立ててないじゃないか.....」
彼は呆れて苦笑いを浮かべた。
「手を貸してやるよ」
彼は彼女の腕をもち首に回し、彼女を背中におぶせた。以外にも抵抗はなかった。
「抵抗されるかと思った」
「するほど元気じゃない」
彼は盛大に笑った。彼女はよく思わなかったのか腕に力を入れ首を絞めようとする。が力が入らない。
無駄な抵抗だった。
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