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彼女との出会いは運命的だと彼は思った。彼は彼女を知っていた、今までずっと探していた存在。けれど探しても見つかることはなく諦めかけていた所だ。そんな時に彼女が現れればそう思っても不思議ではないだろう。
「はは」
彼は嬉しくてつい笑ってしまった。けど不安もあった。だがそれは時が来るまで隠しておくことにした。今は彼女を普通に生きさせることを願い、叶えるために。
「ねぇ、やっぱり何か企んでる?」
急に笑った彼が怪しいと思ったのかそう訪ねた。
「別に何も企んでねえよ。寝ろよ、疲れてるだろ?」
楽しげに彼は話した。
いつか彼女も俺みたいに笑える日が来るだろうか。
そんな日を楽しみにしながら。
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