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「……高木さん?……沙羅ちゃん?」 ぼーっと外を見ている私を不思議に思ったのか、長谷川亮は、私の名前を呼んだ。 なおも、ぼーっとしていた為、長谷川亮は私の頭を、わしゃわしゃしてきた。 「嫌っ!!!」 条件反射で長谷川亮の腕を払いのけた。 「ご、ごめんなさい。悪気は無かったの」 なんだ? 一瞬、誰かが脳裏に出てきたような… くそっ! すぐ消えるからわからないよ… 「あ、俺こそごめん。驚かせちゃったね。高木さんは俺の事を忘れちゃったから、心機一転、一からやり直すよ」 「何をやり直すの?」 「秘密………」 あん? そこまで言っておいて秘密だなんて… このイケメン、使えない…… まあ、忘れた私がいけないんだから、強くも言えないか。 その後、長谷川亮は、みんなで遊びに行った時の話を、沢山してくれた。 「また4人で遊びたいよな」 渋々ではあるが 「そうだね」 と答えてみた。 1時間ぐらい喋っただろうか? あまり成果はみられなかったが、長谷川亮の不思議なオーラが少し気になって、また話をしてみたくなった。
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