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私は2年間でお金を貯めた。 と言うより、貯まったが正解であろう。 家にはお金を入れなくていい。と母親に言われていて、しかも、殆どが、会社と家の往復だから、使う場所も無かったのである。 そして、前々から考えていた憧れのマイカーを購入する事を決定した。 その車はMR-2 2人乗りの、完全2シート。 エンジンは4AG、DOHCのスーパーチャージャー登載 総重量、約1トン 車体が軽いため、145馬力もある Tバールーフといって、ほぼオープンカーと同じものがついている ミッドシップという事もあり、ボンネットは空っぽで、タイヤがちょこんと収まっている。 荷物は全くと言って積めない代物だ。 元々、車が好きな私ではあるが、何故この車にこだわったかというと、理由がある。 昔、誰かに『お前、MR-2乗れよ』と言われたような気がしていたからである。 誰に言われたかはわからないが、強く心に残っているその言葉に従う事をしてみた まあ、8割りは、4AGエンジンが好きだという気持ちではあった 購入に当たり、奈美が勤めているディーラーへ行き、奈美と商談?身の上話?をしに行った。 奈美から買えば、奈美の成績にもなるし、一石二鳥である。 すかさず私が出した話しは 「奈美ー!!!何で長谷川さんの話し、してくれなかったのー?!」 「おや、沙羅はどこでそんな情報を仕入れたんだ?」 「どこでももくそもないよー!咲坂商事に、今年入社してきた」
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