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まあ、多少のすれ違いはあったものの、無事に、雑用の引き継ぎは終わった。
多分………
暫くは私も手伝うか。
だって、新人さんがミス起こしたら、私の指導ミス!とか言われて、私がロッカー室に呼ばれちゃうからね。
あ、でも、女子社員同士は、一緒に旅行行ったり、勿論、飲みに行ったりしてて、仲はいいんだな。
みんな、公私混同が嫌いなだけで、本当は優しいんだー
私は、そんな先輩達の事が大好きです。
そして、一週間のフォローで、めでたく私の引き継ぎは終わった。
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そんなある日、仕事をしていると、後ろから声を掛けられた
「さ~ら~ちゃん!」
ん?
聞き覚えのない声だ
誰だ?
振り返ってみると、嬉しそうに私を見つめる男性が一人立っていた。
長身で、細身で、笑顔が素敵!
すごく人の良さそうな人だ。
しかし……………
知らない…………
誰だ?
1年程前だろうか?
事故で頭を岩に打ち付け、頭蓋骨骨折の重傷を負い、一部の記憶が無くなってしまっていた私には、こういう事は多々経験せざるを得なかったのである。
私の名前を知ってるって事は知り合い?
つか、知り合いが何故会社にいるの?
キラキラな瞳で見つめられても困るんだけどなー………
またか………
何度、過去の記憶が無い事を説明し、粗相の無いように謝罪しただろう?
最近は説明するのも面倒臭くなってるんだよなー……
仕方ない、また説明するか。
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