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一通り説明し終わり、男性の方を見ると………
あまり変化は無いように見えた。
｢驚かないんですか？｣
｢うん。知ってるから｣
は？
あんた誰？
私のなんなの？
私はあなたの事を知らないけれど、あなたは私の事を知ってる
しかも、事故の事まで………
｢ちょっ！誰？｣
動揺してしまい、本音が出てしまった。
｢ん？俺？俺の名前は、長谷川亮(りょう)。あだ名はグン。覚えてない？｣
りょう？
グン？
全然思い出せない…
｢ごめんなさい。覚えてない…｣
｢そっかー。まあ、仕方ないさ｣
｢あのー、何でここにいるんですか？｣
｢あ、俺？俺は今年の新入社員。あれ？この前、みんなの前で挨拶したんだけど、聞いてなかった？｣
がーん…
すみません
私、女の子しか見てなかった…
やーねー
ボーッとしてたのバレちゃうじゃん！
｢え、えっとー………。ごめんなさい、沢山いて、覚えてない｣
ちょっとだけ、誤魔化してみた。
｢沙羅ちゃん。今夜、仕事が終わったら、お茶しに行こう！｣
は？
何でいきなりお茶しに行こうなの？
もしかして、記憶が無いのを知ってからのー、ナンパ？
｢うーん………ご遠慮させて頂きます｣
｢えーっ！でも、過去の事、気になるでしょ｣
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