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「実は兄が中学2年の時、ウチの父が再婚したんです。」
「再婚?って事はお母さんは、血の繋がっていない他人って事?」
「…えっと…話すと長くなるんですけど…。今の母は兄とは血が繋がっていなくて私とは血が繋がってるんです。」
「……ん?え~と…一里ちゃんは今の母親の連れ子って事?」
「そういう事でもなくて…もっと簡単に言えば私と兄は腹違いの兄妹って事なんです。」
「!?」
これは…聞いて良かった話なのだろうか?かなり重い内容である。
「私自身今の母が私の本当の母だと知ったのは、父が再婚してしばらくしてからでしたから。」
「…その…前のお母さんは?」
「…私が中学に上がる前に病気で亡くなったんです。」
「………」
…なるほど。お兄さんが不良になるのも分かる気がする。
自分の本当の母が亡くなって、その後に父が再婚した相手が自分の妹の本当の母親で、しかもそれを知ったのが再婚した後…
お兄さんからすれば、今の母親は父親が不倫か何かをしていた相手の女で、しかもその関係を切らす事なく平然と母親面しているのが気にくわない。
おそらくそういう事なのだろう。
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